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少年の心 本「ドリトル先生航海記」 [本]

本「ドリトル先生航海記」

ヒュー ロフティング 作
井伏 鱒二 訳

岩波書店

本の話し手がドリトル先生の助手のトミー少年である。
大人の視線ではなく少年が見た世界が書かれている。
航海の途中でのささいな事も取り上げられている。
それは、密航者が出てきたりするのだが、
登場する必然性を考えてしまうのだが
物語の中では自然に書かれている。
このような細かい出来事の積み重ねが内容を厚くして
ドリトル先生の人柄を作り上げるのに役立っている。
その人柄は大人が考える重要性と異なる
自然を相手にした優先度である。
子供から大人になるにつれて、いつの間にか忘れてしまうものである。
この本は子供が読んで心が踊るが
大人が読むことで忘れていた重要な事を思い起こさせる。
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何度映画化されているか 本「ドリトル先生アフリカゆき」 [本]

本「ドリトル先生アフリカゆき」

ヒュー ロフティング 作
井伏 鱒二 訳

子供向けに書かれた本、絵本は時代を超えて生き続ける。
何度は再版され、何度も映画化されたりする。
ドリトル先生はその代表作のようなものだ。
どの時代の子供の心をとらえて離さないばかりではなく、
読んだ子供の心の中に生き続けて、
その人の一生の中で生き続け
生き方の規範になることがある。

ドリトル先生が動物に対して持っている感情は
人に対してあるべきものだと感づかせる。

他人に対してぞんざいな対応をしてしまう時
ドリトル先生が動物に対するように
穏やかな対応が求められると気づく。

みんな同じように大切に生きていく
ということを少しでも心に持ち続けたい。
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トトロの元? 本「とぶ船」 [本]

本「とぶ船」

ヒルダ・ルイス 作
石井 桃子 訳

岩波少年文庫

題名どおり、とぶ船に少年少女が乗って冒険をする物語。
とぶ船に乗って入院中の母親に会いに行く場面は
トトロの原案と思ってしまった。
自分がとぶ船を手に入れたら、どこへ行くのだろう。
過去へは行けるが未来へは行けないなか、
どうしても自分の過去の時代を頭に描く。
過去は変えられないものと諦めきれない自分がいる。
むしろ現代の違う場所へ行くのが面白い。
いきなりエベレストの頂上とかは無理だけど
見たい景色の場所が候補に挙がる。
視覚以外を刺激する場所はどこだろう。
探してみよう。
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たくましい少年たち 本「二年間の休暇」 [本]

二年間の休暇

ジュール ベルヌ 作
朝倉 剛 訳

福音館書店(福音館古典童話シリーズ)

子供のころ、最後まで読み切れず保存していた本を読んだ。
1860年の物語で「十五少年漂流記」という題名でも知られている。
原題は二年間の休暇である。
内容を書いてしまうと読み進める楽しみが無くなるので書かない。
少年たちの行動や考え方が頼もしく、会社の中の物語に置き換えても違和感がない。
子供も大人も年齢に関係なく、どのように考えどのような行動をするかで
それぞれの人の価値や尊さが決まる。
はたして自分は15人で生き延びる事ができるだろうか。
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